今週の社内講習会のテーマはヒューマンファクター(Human Factors, 人的ミス)講習の大定番『Dirty Dozen』でした。
元々は整備関連の業務における研究から生まれたヒューマンファクター問題への対策理論です。今では整備業界にとどまらず、航空機産業をはじめとする製造業界など多くのケースに応用されています。
弊社のような製造業において加工失敗品など不適合品(Nonconforming Products)の問題は常に付きまといます。
厄介なのはその多くが大まかに言うとヒューマンファクターなのです。
ある研究では不適合の8割が実にヒューマンファクターであるといわれており、正直に申しますと弊社もその例外ではございません。
「うっかりミス」を「うっかり」なので仕方がないと放置してしまって好いのでしょうか?
「うっかり」等の人的ミスのリスクに対して、Dirty Dozenの考え方に従ってしっかりと低減化対策を練り、実践し、ひとたび発生した時は低減策に対する反証主義に基づいた是正処置を怠らないことが基本となります。
日々の職場環境で、ひとつひとつのDirty Dozenのテーマに対して「いつ」「どこで」「どのようにして発生する/しえるか」を社員さんひとりひとりに検討していただき、その低減策の検討を定期的に行うことになりました。
問題があれば徹底的に原因と文献をリサーチ(Research)し、みんなで頭を使って対応策を考え、やれることは継続的にやり尽くす―、これが弊社が常に目指している姿勢です。
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