こんにちは。
受入検査や出荷検査で使用する検査機器の定期社内較正を実施しました。
検査で使用する機器が確実に較正されていないと、どれだけ検査したとしても全く意味がありません。
弊社は独自の『品質マネジメントマニュアル』と『検査マニュアル』に従って12ヶ月周期で一斉較正を行います(担当:弊社製造部QCD監査グループ)。
受入・出荷検査用の検査機器は、毎日の始業前点検は勿論、定期較正の他に臨時社内較正も必要に応じて行います。
検査機器の較正(Calibration)と検証(Verification)を行うにあたり、最低限以下の点に気をつけなければなりません:
① 検査機器の較正と検証は適切な環境下で行われなければならない(管理された室温・湿度等)
② 検査機器の
・種類(マイクロメータ、ノギス等)
・固有の識別(社内管理ラベル及び機器のメーカーによるシリアルナンバ等)
・各機器の社内での管理配置場所
を適切に管理し、各検査機器の状態(精度や器差等)を記録する。
③ 検査機器の較正周期と具体的な較正方法の明確化及び判定基準の規定(『検査マニュアル』参照)
・較正方法は国際計量標準または国家計量標準に対する測定のトレーサビリティ(Traceability)を保証していること!
・検査機器の保管方法も確認すること!
④ 社内較正を実施する担当者の較正に関する知識と技量(Skill)の保証(社内検査員資格等で対応)
⑤ 万が一、不合格となった検査機器を確実に回収・隔離するプロセスの事前確立とその実施と維持
検査は品質の基本中の基本!!
ラベルが剥がれて管理できていない検査機器や定期較正をしていない検査機器で出荷検査を実施し、お客様に出荷してしまうような不適合は製造業のプライドにかけて絶対に発生させてはなりません!!!
較正は加工と比べて地味な作業ではありますが、その意義の大きさを思うとなんと身が引き締まる感慨深い作業でありましょうか。
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